(写真は本文とは特に関係ありません)
(撮影:2012.12月)
5月下旬は状態の悪い日がしばらく続いていたのですが、5月30日、さらに悪化して夕方に急遽入院。
(散々お世話になっていた近所の病院ではなく、翌日CT・MRI検査を受ける予定だった、少しだけ遠い病院に入院しました)
翌朝早く面会に行く予定で、それに備えて寝入った頃の5月31日深夜2時すぎ、病院から電話。残念ながら息を引き取りました、と。
朝までの数時間、迎えに行くこともできません。
夫も私もサミっちの看病で連日の寝不足でしたが、そんな知らせの後ではとても眠れないだろう、と思いつつ… でも、泣き疲れてそのままウトウトできそうな気もして横になってみたり…
結局は2人とも一睡もできないまま、朝8時に病院へ。
駅へ向かう道すがら、夫と、
「取り乱したままバタバタと病院へ向かうより、少し落ち着く時間があって良かったのかも。きっと、サミがそうしてくれたんだね」
「サミは、仕事に差し障りのない土日を選んでくれたんだね」
などと話しました。
(撮影:2013.12月)
病院から家に連れ帰ってきて、ソファの上に寝かせ、身体を拭いてやりました。
何度も何度も撫でました。
それから5時間ほどそこで一緒に過ごしましたが、本当にただ眠ってるような、今にも動き出しそうなほど穏やかな寝顔でした。実際に何度も、シッポが動いたような、お腹が上下したような気がしました。
がっちゃんも、何度も見てました。時には遠巻きに、時には顔を近づけて覗き込んでました。
その度に「がっちゃんは、何か分かるのかなぁ?」と夫と話してました。
(撮影:2014.3月)
私も夫も全く初めてのことでしたが、まずは一番近い葬祭センターに電話。すると、今日・明日は予約がいっぱいとのこと。
次に電話した所も、同じく「今日・明日は空きがない」と。
さらに電話した隣市の葬祭センターで、やっと「今日の午後3時なら空いてます」と言われ、ホッと胸を撫で下ろしました。
その葬祭センターでは、骨壷は売ってるが、棺のようなものは用意してない、と。
紙や布の袋でも良いと言われましたが、やはり箱に入れてあげたく、急遽、箱探し。
たまたま、丁度良い大きさで蓋も付いた箱が見つかり、タオルを敷いて寝かせてやりました。
サミっちは最後の方は思うように食べられず、元々スリムだったのに更に痩せ細ってしまったので、カリカリを沢山持たせてやろうと、紙を折って簡単な箱を2つ作り、その中に3種類のカリカリをたっぷり入れました。
プラスチックなどはNGとのことで猫じゃらしは入れませんでしたが、一番お気に入りだったヒモは綿素材だったので入れました。
最後にこのヒモで遊ぶ元気があったのはいつだったっけ…と思いながら…。
突然のことで、もちろん何の用意もしてませんでしたが、わりとゆっくりきちんとお別れの準備ができました。
(撮影:2014.3月)
また、この4ヶ月間、何度電話したか何度足を運んだか分からない近所の獣医にも、電話してご報告。
そして午後2時頃、家を出て葬祭センターへ。タクシーで30分程でした。
行政の施設でしたがとても立派で、職員の方々も心をこめて対応して下さいました。
拾骨。私はサミっちの背中の背骨のゴツゴツを撫でるのが好きだったので、背骨を拾うときは特に「これがあの背骨かぁ…」と思いました。
また、「大抵、歯は残るんですが、残りませんでしたね」と言われました。
(撮影:2012年12月)
とても暑い日で、「私は暑いのニガテだけど、でも天気が良い日でよかったね」と話しながら帰ってきました。
2人とも寝不足でフラフラでしたが、帰り道にある店に1件だけ寄り、サミっちの写真を飾るためのフォトフレームを探しました。が、気に入ったものは無く、その日は買わずに帰宅。
そんな、長い長い1日でした。